バイオエシックスと植物 2
ここ20年ほどの間に、従来まったく存在していなかったと言える2つの問題が広く関心をひくようになりました。
いわゆるバイオエシックス(生命倫理)と植物新品種の権利保護問題です。
本項では植物産業論のなかのソフト面として取り上げてみたいと思います。
バイオエシックスについては、その注目されている対象が初期の全生物にわたる広範なものより、昨今は体外受精、安楽死、生殖関連技術など人聞関連問題に焦点が絞られつつあるのが現状です。
一方、植物新品種の権利問題はここ数か月、通産省特許庁と農林水産省農蚕園芸局との間で権限問題について争われているのは周知のことです。
生命科学の進歩に伴い、医療の分野を中心として、科学技術と人間の基本的な価値観との関わりが問題になってくるようになり、米国のごとく、新しい問題が発生すると論争が起こり、ひとつの学問分野として成立しています。